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年齢幅の広さは、「詩のボクシング」の特徴だといわれています。日本に限らず他の国でも、声を合わせて競うというのは20代、30代の若い年齢層に集中していますが、「詩のボクシング」の場では10代から80代までの年齢幅での参加者があります。 9月12日に多治見市で開催される「詩のボクシング」岐阜大会においても、広島の呉市にある呉三津田高校で全校生徒が参加して行っている「詩のボクシング」校内大会での優勝者と準優勝者が参加してくるとのこと。もちろん、他の参加者と同条件でトーナメント出場者を決定します。他にも東京、横浜、大阪、愛知、香川からの応募者もあるとのことを聞いています。岐阜大会においても年齢幅の広いご応募をお待ちしています。 また、年齢幅で言えば、10月24日に同じく多治見市で行われる選抜式「詩のボクシング」全国大会2015のリングに5年振りに65歳と68歳の全国大会チャンピオンと地方大会チャンピオンが上がってきてくれます。 一人は、第5回三重大会チャンピオンで第10回全国大会チャンピオンとなったくんじろう選手、そしてもう一人は第8回徳島大会チャンピオンの新田千恵子選手です。この二人の年齢を重ねた声も聞き応えがあります。 ※過去のデータから 2010年第10回全国大会チャンピオン くんじろう [第10回全国大会を終えての感想] 私はもう十年以上川柳を作り続けている。しかし、詩とか「詩のボクシング」とは無縁であった。川柳は俳句、短歌とともに短詩文芸とされているので、詩というジャンルの仲間だと言えなくもないが、自分が文芸をしているという意識もなかったし、まさか「詩のボクシング」に参加するなどということも思いもつかなかったことだった。 「兄ちゃんが盗んだ僕も手伝った」 これは川柳である。この川柳に尾ひれをつけて3分の詩に仕立て上げた。幼い頃、兄ちゃんと水瓜泥棒をしたときの記憶をそのまま思い起こして。 「その辺の石になろうと決めた石」 これもまた川柳である。無名の石、路傍の石に自分の思いを寄せて肩に力の入らない生き方をしたいと五七五で詠んだものである。「素うどん」に登場する姉ちゃんは「兄ちゃんが盗んだ」の続編である。 私は全編を徹底して五七五のリズムで朗読した。それが日本語を音にしたときに一番美しいリズムだと思うから。そのせいか皆さんが発表された現代詩は、私とは違ってとても文学的で新鮮に感じた。いうなれば、皆さんがシェイクスピアで私のは村芝居である。その村芝居がチャンピオンになってしまったのである。最後の即興はNHKさんが取材に入っていたが、そのまま放送出来るのであろうか。テーマがテーマだけに多少心配をしている。 終わってみれば、リングの上で一生分の汗をかいてしまったのではないかと思う程汗だくになっていた。今年60歳を迎えて、こんな素晴らしい汗をかかせてくれた「詩のボクシング」のリング、対戦者に感謝。この詩を書かせてくれた兄と姉に感謝。そして三重、京都、大阪から、また在京の友人たちからのあたたかい応援にも感謝。最後に愚直にまで「詩のボクシング」を命がけで主宰されている楠かつのり氏に感謝である。 2010年第8回徳島大会代表 新田千恵子 [第8回徳島大会を終えての感想] 「只今より、飛び入りの方がいましたらどうぞ出て来て下さい」、「ハ~イ」その声に釣られて手を挙げてしまったのだ。 「しまった」 何も考えていなかった!すかさずゴングがなる。 「一期一会」、「いちまいの苺の絵」。 他の朗読ボクサーの方々は3分間をフルに使って自分の言葉を声にしているのに、私と言えば口から出まかせの20秒足らず。で、予選通過。 本大会はヤケノヤンパチカン尽くし。62年の経験を軽いノリでリズムに乗せて表現してみました。私は茨木のり子さんの詩を朗読するのが大好きですが、さて創作詩。苦しみながらも8篇生み出して声に出してみると、自然に体が動いてくる詩だけを選び、即興を生かして表現しました。 前夜までのプレッシャーも、本番では嘘のようにリラックスできて、自由にハミングまで口から飛び出し最後まで楽しく言葉を紡ぐ事ができました。詩作を通して、私の体験の引き出しをひとつひとつ広げ、見つめ、気付かされた事を「詩のボクシング」に感謝します。
by poetryboxing
| 2015-06-14 10:00
| 選抜式・全国大会2015
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