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7月7日に高知大会予選会が行われました。 本大会は9月14日に行われますが、すでに発表されているように「今回は四国大会を兼ねて実施。「社会問題」をテーマに据え、朗読の新たな可能性にも挑戦」します。実際に香川県と徳島県からの参加がありました。 それだけではなく、11回目を迎えた予選会が感慨深いものになりました。 第1回高知大会から出場し、ほぼ毎回決勝戦まで勝ち上がり大会を盛り上げけてきた高瀬草ノ介選手の娘が15歳になり予選会に参加してくれました。彼女が4歳の時に父が初リングに立っていたのです。 一方、毎回高知大会に参加していたリングネーム「地球の子」選手が、参加できませんでした。その代わりに高知大会が回を重ねる中で生まれた彼女の末娘が団体戦に参加してくれました。 なぜ今回地球の子選手が参加できなかったのか、その説明を高知大会を支えてくれているなかちゃん選手に依頼し、送ってもらいました。 地球の子選手 「地球の子」さんのこと 「詩のボクシング」高知大会で活躍していた「地球の子」さんこと森岡美和さんが2013年5月15日ご逝去されました。 第1回高知大会から10回まで連続参加、そして亡くなるときまで「今年の詩のボクシングは七夕やねえ」と楽しみにしてくださっていました。 最初のリングネームは「夕竹」さんでした。「ゆうだけ~やから(笑)」と。続いては「地球の子」さんとして参加。高校の地学の先生だから、と理由を知ったのは後のことでしたが、彼女の地球への、世界への限りない愛情を感じさせる朗読にぴったりな名でした。 予選会に臨月で参加し、本大会には赤ちゃんを抱いて参加してくれたり。「詩のボクシング」高知大会のステージ上横断幕の味のある字は彼女の筆です。懐かしい幼い頃の風景、初々しい恋の風景を描かせれば見事で、優しく暖かい朗読と佇まいは高知大会にはなくてはならないものでした。その声が、もう聴かれません。 念願だった南極探査隊の一員として渡航したのが2010年の秋から2011年の3月。たくさんの報告と土産話を抱えて私たちに聴かせてくれるはずでした。しかしそれが聞かれず、どうしたことかと思っていたのですが、その夏の「詩のボクシング」に現れた地球の子さんは癌を抱え闘病中でした。南極から帰国する船上で発病しそのまま入院だったとのこと。 しかし、それでも団体戦、個人戦も参加してくれました。私たちチームの、団体戦の作品づくりは容赦なく、でも彼女はそれがものすごく楽しかったそうです。 2012年の大会の時には予選も本大会も、立っていられないほどの病状でしたが、それでも彼女らしい、素敵な作品を読んでくれました。 最後まで彼女を支えたご家族の皆様の愛情の深さ。彼女の、一番のたからものであったと思います。 美和ちゃん、心よりご冥福をお祈りいたします。そして、彼女の末っ子が今回の大会に参加してくれています。あなたに似た、いい声とたくさんの「わくわく」をもった子ですよ。 (塩見由利) 昨年の高知大会に出場した時の地球の子選手の静かな笑みをたたえた表情が印象的でした。彼女の朗読は、そのリングネームに相応しく彼女のみならずわたしたちが地球に育てられていることを感じさせてくれるものでした。 彼女の声を聴くことができなくなったのは残念でなりませんが、彼女そっくりの娘がリングに立って新たな声を聴かせてくれることは嬉しいです。
by poetryboxing
| 2013-07-09 08:30
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